独活葛根湯(どっかつかっこんとう)エキス細粒G「コタロー」

【漢方薬紹介】独活葛根湯(どっかつかっこんとう)「コタロー」について

急激な気温の低下などにより寒さの到来を感じる時期になりました。寒さや気温の変化は風邪やインフルエンザなどの原因にもなってしまいます。手足の冷えを感じる風邪や吐き気には玄武温陽(げんぶおんよう)、冷えを感じる方には麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)、喉の痛みに金羚感冒錠(きんれいかんぼうじょう)・銀翹散(ぎんぎょうさん)・軽度の感冒~インフルエンザには柴葛解肌湯(さいかつげきとう)などの漢方薬がおすすめです。

他にも冷えによる原因の1つとなるのが痛みではないでしょうか。主に下肢の痛みを感じる方には独活寄生丸(どっかつきせいがん)を以前にご紹介しましたが、今回は冷えなどによる肩こりの痛みにおすすめの独活葛根湯(どっかつかっこんとう)についてご紹介いたします。

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重だるさがある肩こり・頑固な肩こりなどの症状に!

独活葛根湯(どっかつかっこんとう)は古書(古今録験)に軽い脳卒中の様な症状や四肢が動きにくくなる場合に用いる漢方薬の処方としての記載がありますが、重だるさを感じる方の肩こりや頑固な肩こり・五十肩などにもおすすめの漢方薬です。

身体を温める生薬(9種類)を配合し、うなじや背中の筋肉に起こる緊張を緩和する事で痛みを取り除いていきますので、冷えや湿気が多い際にうなじから背中・肩を中心に上半身にも痛みやしびれを感じたり、強くなったりする症状や主に慢性化した肩こりや重だるさなどを伴っている肩こりを中心におすすめの漢方薬です。

効能効果

体力中等度又はやや虚弱なものの次の諸症:四十肩、五十肩、肩こり、寝ちがい

処方解説

うなじや背部を中心とする肩こりを改善していく葛根湯(かっこんとう)を中心に追加配合され、風や湿などの邪を取り除く独活(ドッカツ)は葛根(カッコン)とも協力してうなじや背部に存在する筋肉の冷え・痛み・水滞の状態(風寒湿邪)を取り去ってこりや痛みを取り除きます。

滋養強壮作用のある芍薬(シャクヤク)・大棗(タイソウ)が身体の乾燥を防いで栄養を与える役割(滋潤栄養)を行い、甘草(カンゾウ)と一緒に筋肉の痙攣を和らげる地黄(ジオウ)が配合されています。

生薬配合の中で麻黄(マオウ)や地黄(ジオウ)が配合されていますので胃腸が弱い方(胃腸虚弱者)の方は胃腸に症状が出る場合がありますので注意が必要です。

生薬構成

重だるさや冷え、頑固な肩こりの症状に!

こんな症状はありませんか?

  • 肩こり(重だるさや頑固)が気になる方やお悩みの方
  • 肩が上がらなかったり、肩を回す事が難しい方
  • 肩のしびれでお悩みの方
  • 上半身を中心とした痛みを感じる方

独活葛根湯(どっかつかっこんとう)は主にうなじから背中・肩など主に上半身の痛みや肩から手の先端へ広がっていくような放散痛がある方を中心に、冷えや湿気により痛みやしびれが強くなる方、お風呂に入ると症状が楽になる方などにおすすめできる漢方薬です。

ぜひ重だるさを感じる肩こりや頑固な肩こり、上半身の痛みなどで「お悩みの際には独活葛根湯(どっかつかっこんとう)をご利用ください。

似た症状がある場合

冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)

冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)は高血圧を中心に慢性的な肩こりや中高年世代の方の頭痛・頭重・肩こり・動悸などにもおすすめの生薬でもある丹参(タンジン)を配合している漢方薬です。主に身体のエネルギー源(気・血)を巡らせる事によって血液の滞りの状態(瘀血)などで起きている肩こり・頭痛・頭重・動悸などを改善する漢方薬(駆瘀血剤)です。

柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)

柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)はストレスなどによって起こりがちなエネルギー源(気)の滞りによって起こる肩の強張りがあり、イライラ感や胸脇部など張りを感じる方を中心に肋間神経痛などを改善する漢方薬です。主にストレスを受けやすい環境にある首筋から肩いかけてこりを感じる方や不定愁訴が多い場合の 漢方薬です。

葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)は鼻詰まりや頭痛などの漢方薬として用いられる場合が多い漢方薬ですが、汗をかきにくい方のうなじから背中にかけての凝りや頭痛による緊張感がある方などにも用いる漢方薬です。錠剤をご希望の方はノーザAもございます。

他の漢方薬もございます!

ナガエ薬局ではコタロー(小太郎漢方製薬)クラシエ薬品の漢方薬などの取り扱いを行っておりますのでぜひご利用ください。漢方薬をお探しの場合には漢方薬名(ひらがな可)でもご検索頂けます。

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