2018年ももうすぐ終了して新しい年になりますが、いかがお過ごしでしょうか。数多くの漢方に関するご相談やお求めもいただいておりまして大変嬉しく思います。いつもナガエ薬局をご利用いただきまして、本当にありがとうございます。
前回は玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という外からの邪を防いで身体をしっかり守っていく漢方薬を紹介させていただきました。今回は特にこれからの本格的な冬の季節に起きやすい冷えやだるさを伴う鼻や咽喉などの症状におすすめの麻黄附子細辛湯を紹介させていただきます。
抵抗力の少ない高齢者の方や虚弱者の感冒、気管支炎などを中心に疲労感の強い感冒や寒さ・冷えなどが原因の感冒、皮膚や筋肉など抵抗力が減退した際になりやすい感冒、冷えによる関節痛や神経痛におすすめの漢方薬です。また、花粉症などのアレルギー性鼻炎に対して用いる漢方薬としてもおすすめです。
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)のお求めはナガエ薬局で!
※こちらの漢方薬は細粒タイプもございます。
身体の冷え・だるさ+鼻・咽喉・関節痛などの症状に!
もともと悪寒があって苦しいところはないけど横になりたい状態(少陰病)などが記載された傷寒論の少陰病編に記載されている漢方薬で、抵抗力が少なくなりがちな高齢者、虚弱の方に起こる感冒、気管支炎などを中心に、身体の疲れなどによって起こる疲労感が強く出ている際の感冒、冷えや寒さが原因の感冒など主に皮膚や筋肉の部分での抵抗力が弱まった際になるやすい感冒に用いられます。
感冒以外にも身体を温める効果がありますので身体が冷えてしまった際に起こりがちな蕁麻疹や下肢・四肢の冷え、関節痛・神経痛などにも用いられています。また、身体を温める以外にもくしゃみや鼻水、流涙、鼻粘膜が蒼白してしまっているなどのアレルギー性鼻炎(スギ花粉などの花粉症やハウスダスト・ダニなどのアレルギーなど)や水を巡らせる効果もありますので鼻づまり、鼻水、くしゃみにもおすすめの漢方薬です。
処方構成
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)は身体を温める(陽)を補う(補陽薬)の附子(ブシ)と肌の表面にある冷えなどを温めて取り除く(辛温解表薬)の麻黄(マオウ)と細辛(サイシン)によって身体を温める作用がある生薬から構成されている漢方薬です。
主に細辛(サイシン)と附子(ブシ)によって身体を温めて気力や体力を鼓舞して麻黄(マオウ)が発汗させて寒による邪(寒邪)を体外に発散させると考えられています。他にも麻黄(マオウ)と細辛(サイシン)は肺のエネルギー源の気(肺気)を通じさせる事で水の流れを改善する作用があるので、肺気によって塞がれてしまっている鼻づまり、鼻水、くしゃみなどの鼻症状にも効果を発揮する漢方薬です。
※麻黄附子細辛湯エキス細粒G「コタロー」は古典に忠実にこだわった炮附子、麻黄附子細辛湯エキス顆粒「クラシエ」は加工附子を使用しています。
主な生薬構成
- 身体の外側(表)
汗をかかせる(発汗)・肌の表面にある邪気を取り除く(解表)・寒さを発散させる(散寒)
麻黄(マオウ)、細辛(サイシン) - 身体の内側(裏)
身体を温める(温陽)・寒さを発散させる(散寒)
細辛(サイシン)、附子(ブシ)
身体の冷えやだるさで鼻・咽喉・関節痛を感じませんか?
こんな症状はありませんか?
- 身体の冷え(特に四肢や下肢を中心とした冷え)がある方
- 冷えによるだるさを感じてしまう方
- 痰の多くて咳がある方
- 冷えの鼻づまりなど鼻の症状でお困りの方
- 花粉症などのアレルギー性鼻炎でお困りの方
- 疲れている方・悪寒の強い感冒
- 冷えによる関節痛や神経痛でお困りの方
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)はくしゃみが連発してしまう、寒気を感じる、背中に寒さを感じる、鼻症状(鼻の詰まり・かゆみ・少量の鼻水)や喉のかゆみなどの症状がある場合や症状が寒さや冷えによって起きていると感じている方、四肢や下肢(特に膝よりも下)が冬になると寒気を感じたり、感覚がなくなってしまう様な方、冷えによる蕁麻疹、関節痛や神経痛におすすめの漢方薬です。
他にもおすすめの漢方薬
回陽救逆(かいようきゅうぎゃく)
身体を温める力が不足している状態(陽虚)が強くある方の寒さや冷えを極端に感じてしまう方、冷や汗などを伴っている場合に消化不良などを改善して身体を温めて体力を補うおすすめの漢方薬です。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
寒冷による水のような鼻水(薄い水様性の鼻水)や四肢や背部の冷えを感じている方の咳や痰が多く出てしまう風邪、いきなり起こる全身のむくみにおすすめの漢方薬です。
参蘇飲(じんそいん)
普段から胃腸が弱い、身体が丈夫ではない方を中心に疲れやだるさが顕著に出てしまっている状態で食欲も出ない方の風邪や風邪が改善したのにもかかわらずいつまでも咳が残ってしまう場合におすすめの漢方薬です。
柴葛解肌湯(さいかつげきとう)
頭痛や身体の痛み、火照りや口渇、吐き気、悪寒がしているが汗をかかない方やインフルエンザなどの高熱症状が激しい方、風邪でも激しい症状におすすめの漢方薬です。
荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
風邪の初期症状で主に喉・気管支に炎症があって痛みがある方など腫れる痛みなどがある方を中心におすすめの漢方薬です。
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)は悪寒・発熱・無汗・身体の痛みなどの症状に元気がなく横になっていたい、食欲がなくて声に力がない。顔色も青白いなどの陽虚を伴う症状におすすめの漢方薬です。冷えによる症状に全般的に使用する事ができ、関節痛・神経痛などにも用いる事ができるおすすめの漢方薬です。
冷えによる症状を感じる方はぜひ麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)をおすすめします。
他の漢方薬もございます!
ナガエ薬局ではコタロー(小太郎漢方製薬)やクラシエ薬品の漢方薬などの取り扱いを行っておりますのでぜひご利用ください。漢方薬をお探しの場合には漢方薬名(ひらがな可)でもご検索頂けます。
「【漢方薬紹介】麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)について」への4件のフィードバック
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