胃のあたりがむかむかして、なんだか気持ち悪い……。吐き気って、つらいですよね。胃に異常がないのに治まらない慢性的な吐き気の他、一時的に感じる吐き気にも、漢方薬は有用です。
吐き気を軽くさせられる漢方薬をご紹介します。
胃腸が弱い?ストレス?冷え?吐き気の原因
もともと食が細かったり下痢をしやすかったりと、胃腸が弱い人は吐き気も催しやすいです。こうした人の吐き気は、病院で胃の検査をしても異常がないことがほとんど。「機能性ディスペプシア」と呼ばれる状態で、漢方が向いています。
また、ストレスが胃にくるタイプの人は、過度なストレスが吐き気の原因になっていることも少なくありません。みぞおちあたりがつっかえる感覚がしたり、おなかがゴロゴロ鳴る感覚があったりするのが判断目安のひとつ。本人の中にストレスの自覚があることも多いのではないでしょうか。
その他、冷え症の人も胃にダメージがいきやすい特徴があります。冷えにより胃の働きが弱くなっていることが、吐き気の原因になっていることもあるのです。
吐き気を感じるときに飲みたい漢方薬
吐き気がつらいときに服用できる漢方薬を6種類ご紹介します。
療方健脾は、慢性的に胃腸の調子が悪い機能性ディスペプシアの人に適した代表的な漢方薬です。痩せていて顔色が悪く、冷え症の人に適しています。体力がなかったり、疲れやすかったりする人にも向いています。吐き気の他、胃が膨満している感覚も判断の目安です。
みぞおちがつかえた感覚があることもあります。
冷え症で体力があまりない人に向いています。吐き気の他、めまいや頭痛、頭が重だるい感覚があることも多いです。頭痛の治療ではストレス由来のものに特に適していることからもわかるとおり、精神的なものからくる吐き気に効果を発揮します。
吐き気だけではなく、実際に嘔吐してしまっている人も服用できます。
胃苓湯(いれいとう)
冷えから胃腸の具合が悪くなっている人に適している漢方薬です。嘔吐症状がある人も服用可能です。急性胃腸炎の際にも用いられます。消化がいまいち良くない状態で胃がもたれてしまう場合に用いる
平胃散と吐き気やむくみなどに用いる
療方調流を組み合わせた漢方薬です。
吐き気以外の症状では、水様性の下痢や口の渇きなどがあります。
体力が中程度あり、「水(すい)」が滞っている「水滞(すいたい)」の人に適しています。吐き気の他、むくみや頭痛、めまいといった症状にも効果を持つ漢方薬です。錠剤をご希望の方は
ゴレーンNをおすすめいたします。
子どもの嘔吐にも用いられ、大人では二日酔いで生じる吐き気にも効果を発揮します。
身体が熱いとついつい冷たいものを飲んでしまいがちです。冷たいものを多く飲む、暴飲暴食をしてしまうと消化器に必要な熱まで奪ってしまうことで発生する食欲不振、吐き気、下痢などの症状に適しています。みぞおちを軽く叩くとぽちゃぽちゃと音がする方やお腹がゴロゴロする方に適しています。
胃のもたれや吐き気が酷いときには更に改良された
加味平胃散(かみへいいさん)もおすすめできる漢方薬です。
小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)
吐き気が強いときに適している漢方薬です。さまざまな病気由来の悪心や吐き気、嘔吐に使える他、つわり時の吐き気でも利用できます。
食欲があまりなく、胃に水分が溜まっているような感じがするときに効果を発揮する漢方薬です。
体質や他症状に応じた漢方薬を選ぼう
ウイルス性の胃腸炎やストレス由来のものなど、吐き気の中にもさまざまなものがあります。それぞれの漢方薬が強みとする症状やタイプを知って、自分の体に適したものを選びましょう。
番外編
特に女性の方で冷えが強く出られてしまう方を中心に、生理不順、生理痛、貧血などの症状など血虚(血液不足)の症状にもお使いいただける漢方薬です。ドリンク剤となっていますので顆粒との組み合わせで飲みやすく、量も調整しやすい計量カップが付属しています。
疲れがひどい場合の滋養強壮や日頃の栄養補給としておすすめです。肝臓エキスのリバーコンセントレイトを中心にニンジンエキス、アミノエチルスルホン酸、ビタミンB群など昨日を改善する成分が豊富に配合されています。消化吸収の症状以外にも疲れなどがある場合には併用をおすすめします。
胃腸消化力の低下以外に四肢のだるさ、手足の冷え、寝汗がある方を中心に気と血を補う事で身体の弱りを改善していく漢方薬です。食欲不振、寝汗、精神的な不安症状などにもお使いいただけます。疲れはあまり感じない場合で手足の冷え、下痢気味になりやすい方は
人参湯(ニンジントウ)がおすすめです。
他の漢方薬もございます!
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コタロー(小太郎漢方製薬)や
クラシエ薬品の漢方薬などの取り扱いを行っておりますのでぜひご利用ください。漢方薬をお探しの場合には漢方薬名(ひらがな可)でもご検索頂けます。