現代社会はストレス社会と言われて、日ごろからストレスを抱えて生きるのが当たり前になっています。
ストレスのせいで心身に不調が……という方も多いと思いますが、私もその中の一人で、お腹の調子が悪くなることはしょっちゅう、自律神経失調症と言われる症状になったこともありました。
そうした時に、助けになってくれたもののひとつが漢方だったのですが、不調を抱えていても、一体なにを処方すればよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は下痢と自律神経失調症に効く漢方をご紹介致しますので、同様の症状が心配な方はぜひご参考にして頂ければと思います。
辛い腹痛や下痢に有用な漢方薬
・葛根黄連黄芩湯
これは下痢が酷くて、首の後ろがこり、時に発熱する、寒気がするなどの症状の時に使います。食中毒やかぜが原因の時によく効きます。
・半夏瀉心湯
これは比較的軽めの下痢でお腹がゴロゴロしてみずおちがつかえて気持ち悪い、時には嘔吐もしてしまうなどの症状の時に使います。
・生姜瀉心湯
この漢方薬は腹痛、胸やけがあって半夏瀉心湯の時以上に下痢の症状が強い場合に使います。
このように、一口に下痢と言っても、症状や程度は様々です。
症状に合わせてご自分に合った漢方薬を選んでください。
自律神経の異常を感じたら
そもそも自律神経とは交感神経と副交感神経からなっていて、心臓や胃腸などの動きを司っています。
普通人間はその働きを意識する事はありません。そのために自律神経と言われているのですが、何かの理由によりその自律神経の働きが全体的にバランスを悪くしてしまい、その事で出現する各種の症状が自律神経失調症です。
治療として自律神経を調整する西洋的な薬などを使う事が一般的と思われる方もいるかも知れませんが、治る事が無い時もあります。
漢方薬も有用な手段のひとつであるため、その時には漢方薬を試してみる人も少なくありません。
・柴胡加竜骨牡蠣湯
比較的に体力がある人でみずおちがつかえて、季助下部に抵抗と圧痛を生じ、精神不安、不眠、イライラ、ものごとに驚きやすいや、小さい事でも気にするなどの症状があり、口の中が粘って苦い、肩こりがする、動悸、便秘などの症状を持つ人に効果が高いです。
・女神散
体力が中程度、あるいはそれ以下の人で更年期障害か血の道症、もしくは産前産後に起きた自律神経失調症でのめまい、気ふさぎなどの症状が出る人にも効果的です。
・香蘇散
体力が低下している人で不安や頭痛、めまい、抑うつなどの精神的な問題、食欲不振などの胃腸症状を伴う自律神経失調症に効果が高いです。
下痢や自律神経失調症へのアプローチはいろいろありますが、漢方的なアプローチの仕方もあります。お腹周りや自律神経失調症で不調を感じるのなら漢方薬を試してみるのはいかがでしょうか。
他の漢方薬もございます!
ナガエ薬局ではコタロー(小太郎漢方製薬)やクラシエ薬品の漢方薬などの取り扱いを行っておりますのでぜひご利用ください。漢方薬をお探しの場合には漢方薬名(ひらがな可)でもご検索頂けます。