徐々に花粉症などのよる影響が出やすい時期になって参りました。当店では主に外からの影響を受けやすい方には玉屏風散(ぎょくへいふうさん)や鼻の症状には昨年発売になりました麗沢通気湯加辛夷(れいたくつうきとうかしんい)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)などをおすすめしておりますのでぜひご利用ください。
今回は小太郎漢方製薬より新発売となりました漢方薬で口の中に起こる症状(口内炎・歯根炎・歯槽膿漏など)による傷などがある時に感じる嫌な感覚や辛い気持ちなど(痙痛)やただれ・荒れなどに効果がある漢方薬「桂枝五物湯(けいしごもつとう)」を紹介させていただきます。
桂枝五物湯(けいしごもつとう) のお求めはナガエ薬局で!
口の中で起こるお困りの症状に!
桂枝五物湯(けいしごもつとう) は別名桂枝桔梗湯とも言われ、吉益東洞の愛用した処方で主に腫れや痛み、出血・だれ・発赤など口中の炎症している症状を中心に口中粘膜や舌の荒れ・痛みにおすすめの漢方薬です。
エネルギー源(血)が不足する事が起きやすい状態(血熱)、肺や胃腸の熱などの乱れた気が上昇する状態(上衝)してしまい、身体の上部である口の中に炎症が出ている状態で、特に飲酒を好むタイプや入れ歯をしている方の繰り返しやすい症状や歯槽膿漏などによる強い口臭にも用いられている漢方薬です。
効能効果
口中の痙痛とただれ及び荒れのあるものの次の諸症状:口内炎・歯根炎、歯槽膿漏等の口臭
生薬構成
桂皮(ケイヒ)は血管と経絡(血脈)を通じさせて茯苓(ブクリョウ)との組み合わせによってエネルギー源の気が突発的に上部へ昇った状況(上逆)を改善して気を下降させてむくみを除きます。桔梗(キキョウ)は膿を排出する作用(排膿)によって腫膿を治して特定の経絡へ効果を引っ張る作用(引経薬)として作用を全般的に上部へ上げます。
地黄(ジオウ)は体の上部(上焦)の湿熱を冷ましていく黄芩(オウゴン)と共に血の滞りと熱(瘀熱)を改善して止血を促す作用があり、全体的な構成によって身体上部の熱を鎮めながら口腔内の炎症を改善していく役割があります。
- 気を下げる事で平衡を保つ作用(平衡降逆)
桂皮(ケイヒ) - 利水することで余分な湿を取り除く作用(利水滲湿)
茯苓(ブクリョウ) - 膿を排出して浮腫を改善する作用(排膿消腫)・効果を特定の経絡に引っ張る作用(引経)
桔梗(キキョウ) - 熱を冷まして余分な湿を取り除く作用(清熱燥湿)
黄芩(オウゴン) - 身体に潤いを与えて熱を冷ます作用(滋陰清熱)・血を冷まして止血する作用(涼血止血)
地黄(ジオウ)
歯痛・歯ぐきの腫れ、口臭の症状におすすめです!
こんな症状はありませんか?
- 口の中の症状(歯根炎・口内炎・歯槽膿漏など)でお困りの方
- 口内にただれや荒れ、歯痛がある方
- 口臭が気になる方
- 口の粘膜が荒れている方
- 舌が荒れて痛む方
桂枝五物湯(けいしごもつとう)は歯槽膿漏による歯ぐきの腫れや口臭・歯痛・口内炎などの口中に起こる症状や口の粘膜や舌が荒れて痛むなど急性の炎症を中心に広く使用できるおすすめの漢方薬です。
ぜひ急な歯痛や口の粘膜や舌が荒れて痛む、歯槽膿漏による歯ぐきの腫れ、口臭が気になるなどの症状には桂枝五物湯(けいしごもつとう) をご利用ください。
似た症状がある場合
口腔内の乾燥や慢性的に繰り返してしまう口内炎や舌の荒れ・痛み・歯周炎などでお困りの方を中心に難治性の状況や口腔内のトラブルに良く悩まされてしまう方におすすめの漢方薬です。
中国では…
中国では黄耆桂枝五物湯(おうぎけいしごもつとう)という処方が存在していますが、黄耆(オウギ)、桂枝(ケイシ)、芍薬(シャクヤク)、生姜(ショウキョウ)、大棗(ナツメ)と構成が異なっている漢方薬として主に
気を増して温める事で経絡を温める作用(益気温経)や血流の改善をして痺れを改善していく作用(和血通痺)のある漢方薬です。また、臨床での使用としては皮膚炎や末梢神経炎に用いられている漢方薬となります。
今回ご紹介しております桂枝五物湯(けいしごもつとう) とは別処方となりますのでご注意ください。
他の漢方薬もございます!
ナガエ薬局ではコタロー(小太郎漢方製薬)やクラシエ薬品の漢方薬などの取り扱いを行っておりますのでぜひご利用ください。漢方薬をお探しの場合には漢方薬名(ひらがな可)でもご検索頂けます。