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2024年も上半期の最終月となり、季節も夏という事でお祭りなどが開催される季節でもございます。その反面、梅雨の時期となりました事による身体の重だるさや気温の上昇などによる疲労などの症状も出やすい季節となりました。
そこで今回はこの時期におすすめの漢方薬につきましてご紹介したいと思います。
梅雨と夏の季節におすすめの漢方薬
6・7月は梅雨の時期と呼ばれ、雨が降りやすくて外出時にもジメジメした感じで湿度も高くなりやすい気候が続いてしまいがちです。この時期には湿度が高い事も身体には影響しやすく、身体の重だるい感じや食欲不振などを起こしやすい季節でもございます。
そんな方におすすめの漢方薬は以下のとおりです。
この時期の食欲不振におすすめの漢方薬
ジメジメとした梅雨の季節や気温の上昇などが顕著な夏の季節には身体の中に溜まっている水や消化不良などによる食欲不振の症状が出やすい季節でもございます。また、夏の暑さによる熱中症対策として水分を多く摂りがちな状況がありますが、冷たい飲食物や暴飲暴食などによる症状も出やすい季節でもございます。
主にこの季節に起こる食欲不振の症状におすすめの漢方薬は次のとおりです。
二陳湯(にちんとう)
二陳湯は主に影響の受けやすい湿気を取り除くと共に身体に溜まりがちな水の流れを良くして胃腸の働きを正常にする事で悪心や嘔吐などを伴う胃部不快感や慢性の胃炎、二日酔いなどにも効果がありますのでおすすめの漢方薬となります。
温胆湯(うんたんとう)
先ほどご紹介した二陳湯(にちんとう)がベースとなってる漢方薬ですが、身体に水が溜まりやすい方や胃腸がもともと強くない方、主に夏場に起こりやすい症状でもある不眠や不安、イライラ・胸苦しさなどにもおすすめの漢方薬です。
平胃散(へいいさん)
暑い季節に冷たい飲食物を多く摂ってしまう、暴飲暴食による消化不良になる事によって現れがちな胃腸の症状や胃がもたれる症状を中心にお腹が張る下痢などにもおすすめの漢方薬です。消化不良が強く出ておられる方には加味平胃散がおすすめとなります。
清暑益気湯(せいしょえっきとう)
食事をされた後にすぐ眠くなってしまう方やもともと胃腸が虚弱の状況、夏の時期になると手足のだるさを感じる症状や食べているのにもかかわらず痩せていまう方(夏痩せの症状)、軟便や下痢の症状が出やすい方におすすめの漢方薬です。
この時期の疲労や眠れない症状におすすめの漢方薬
夏になると熱中症になる方が多くなりがちな季節でもございます。熱中症の対策として水分やミネラルを多く摂る対策がありますが、身体の中に疲労を溜めない事や身体に不足しがちなエネルギーを溜め込まないなどの対策も必要です。
主にこの季節に起こる疲労や眠れないなどの症状におすすめの漢方薬は次のとおりです。
生脈散(しょうみゃくさん)
生脈散は名前に脈とありますが、主に身体の中にあるエネルギー源の気と水を補いながら過度になりやすい汗を鎮める事で脱水と疲労を回復させていく効果のある漢方薬です。シンプルな処方ではありますが熱中症や疲労対策におすすめの漢方薬として人気がございますのでおすすめです。
帰脾湯(きひとう)
身体のエネルギーが不足している状態があり、疲労感や眠れないなどの症状を中心に眠りが浅くなりがちや夢を良く見る、夜間に目覚めてしまう症状にもおすすめの漢方薬です。エネルギーを補いながら精神的にも安定させていく漢方薬です。
黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)
主に赤みや乾燥によって起こりがちな皮膚の症状を中心に利用される漢方薬ではありますが、夏の暑さによるのぼせや胸苦しさがあってなかなか眠れない方にもおすすめの漢方薬です。※鶏卵アレルギーの方は服用できません。
ぜひこの時期に起こる症状には漢方薬で対応をしていきましょう!
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