冷え性に使う代表的漢方薬
夜、床に入っても足先だけが冷えて、なかなか眠れない。
オフィスで夏でも毛布が離せない。・・・・
冷え性は女性の54%にみられるという、たいへん多い不定愁訴の一つで、女性にとって″冷え″は深刻な悩みです。
これだけ多くの女性が悩んでいるにもかかわらず、対症療法が中心の現代医学には「冷え」という考え方がないため、適切な治療法がないのが、実情といわれています。
婦人病の大半は、こうした体の冷えが背景にあるケースが多くみられますが、冷えのみならず、その他の症状に対しても全身的な病態として捉える漢方医学の治療法が、最近の医学界でも注目されはじめました。
″冷え症″は今後見過ごしにできないテーマになっていくようです。
体質、症状別に異なる冷え症の五つのタイプ
冷えを感じる部分は、@腰、A足、Bひざ、C手、Dお腹…の順で多く発生するとされますが、こうした冷えは、漢方では主に気と血との″質と量、循環の異常″が主な原因と捉えます。
冷え症には大きく分けて、
@気虚(陽虚)タイブの冷え症
A血虚タイプの冷え症
B気滞タイブの冷え症
C血タイプの冷え症
D水滞タイプの冷え症
・・という五つに分類して、体質や症状を考直した治療をしていきます。
|