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葛根湯加川芎辛夷の概要解説
概要解説
名前の通り、葛根湯に血行促進や排膿の役割がある川芎や辛夷が加えられた処方です。主に血管を拡張することで血行を盛んにすると共に発汗や利尿の作用、炎症を鎮めて排膿を促します。主に鼻づまり、蓄膿症、慢性の鼻炎におすすめな漢方薬です。
葛根湯加川芎辛夷はクラシエ、コタローの双方がございます。クラシエは顆粒、コタローは錠剤のものがございますので飲みやすさなどでご選択をいただければと思います。
葛根湯加川芎辛夷の中医学解説
主な役割：調和営衛・宣散通竅
・主に外からの邪から守る役割の営衛を調整する（調和営衛）
・主に水を発散させて鼻の詰まりなどを改善する役割（宣散通竅）
外からの邪を防衛する役割のある営衛の機能を調整する役割（調和）がある葛根湯に血行を促進すると共に排膿する作用もある川芎、発汗や利尿の作用と共に炎症を鎮めて排膿を促す辛夷が配合されている漢方薬です。主に鼻の詰まりなどを改善する役割（通竅）があるので鼻を中心とした症状（鼻づまり・蓄膿症・鼻閉・鼻炎･副鼻腔炎など）の漢方薬として用いられています。
こんな方におすすめです！（ご利用の目安）
頭が重く、根気がなくあきっぽい
記憶力の減退を感じる
風邪をひいて、鼻づまりのひどい
嗅覚に衰えを感じる
濃い膿汁がある
処方構成と適用症
処方構成
葛根（かっこん）
麻黄（まおう）
大棗（たいそう）
桂皮（けいひ）
芍薬（しゃくやく）
甘草（かんぞう）
生姜（しょうきょう）
辛夷（しんい）
川芎（せんきゅう）
辛温解表剤の葛根湯に風を抑えて痛みを止める川芎、寒さを散らせて鼻の詰まり（鼻閉）などを改善（宣通）する役割（散寒通竅）や解表を補助する辛夷を配合した漢方薬です。葛根湯加川芎辛夷では葛根湯は外からの外邪に対抗するための営・衛を調整する役割（調和）もあります。
適用症
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛みに効果があります。
中国での主な使用法
主な役割：-
処方の名前として文献などには掲載がありますが、一般的に日本での処方である事から中国では日本での一般的な考え方の紹介が掲載されている場合も多く見受けられます。中国での紹介としては一般的に頭痛、頭重、鼻づまり、鼻水の症状を中心に副鼻腔炎、急慢性の鼻炎などに効果があるとされ、一般的には川芎と辛夷を配合しますが状況により桔梗、石膏、薏苡仁を配合する場合もあります。
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