漢方薬の老舗[ 長江薬局 ]は、江戸時代初期から約300年の歴史と伝統を持っています。（創業：愛知）
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五積散の概要解説
概要解説
主に冷え（飲食物の取りすぎ、冷房・寒冷などの環境）によって起きている症状におすすめの漢方薬です。冷えによって発生している食欲不振、悪心、上腹部の不快感、下痢などの胃腸炎、下半身の冷えによる痛み（腰痛、神経痛、関節痛、月経痛）、発熱・頭痛・悪寒などによる感冒、冷え症におすうめの漢方薬です。
五積散はクラシエ、コタローの双方がございます。クラシエは顆粒、コタローは細粒・錠剤のものがございますので飲みやすさなどでご選択をいただければと思います。
五積散の中医学解説
主な役割：温中散寒・理気化湿・補血活血・辛温解表・通絡調経
・温めて寒を散らす役割（温中散寒）
・気の滞りを改善して湿を取り除く役割（理気化湿）
・血を補って活血をする役割（補血活血）
・汗をかかせる事で肌表にある邪を取り除く役割（辛温解表）
・経絡を通じさせて調整する役割（通絡調経）
冷たい飲食物の過剰摂取や冷房、寒冷など環境の邪（寒邪）の環境によって食欲不振、悪心、上腹部の不快感、下痢などを中心とした胃腸炎、下半身の冷えによる腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、あ少しの痛み、発熱、頭痛、悪寒 などの感冒や冷え性などが起きている際に用いる漢方薬です。
五積散は主に寒邪によって生じる寒･湿･気･血･痰（五積）を解消や改善をする漢方薬として用いられています。
こんな方におすすめです！（ご利用の目安）
腰痛や神経痛がある
関節痛がある
月経痛や頭痛がある
処方構成と適用症
処方構成
当帰（とうき）
川芎（せんきゅう）
芍薬（しゃくやく）
白朮（びゃくじゅつ）
厚朴（こうぼく）
陳皮（ちんぴ）
茯苓（ぶくりょう）
半夏（はんげ）
白芷（びゃくし）
桔梗（ききょう）
麻黄（まおう）
大棗（たいそう）
乾姜（かんきょう）
桂皮（けいひ）
甘草（かんぞう）
風を取り除いて寒さを散らす役割（去風散寒）がある麻黄・白芷、身体の冷えを温めて改善して寒さを散らす役割（温裏散寒）がある乾姜・桂皮によって身体の内と外の寒による邪（寒邪）を除きます。また、温めて乾燥させる役割（温燥）の白朮、湿を取り除く厚朴・茯苓、痰を取り除く半夏・桔梗・陳皮、気滞を取り除く陳皮・枳殻、血滞を取り除く川芎・当帰、酸味と甘味によって陰液を補う役割（酸甘化陰）のある芍薬・甘草が引きつけを止める役割（止痙）を配合しています。
適用症
体力中等度又はやや虚弱で、冷えがあるものの次の諸症:胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、更年期障害、感冒に効果があります。
中国での主な使用法
主な役割：散寒祛湿、理気活血、化痰消积
中国では日本とほとんど同様の役割として使用されています。解表温里剤として主に消化吸収したりエネルギー源を作り出す臓器（脾・胃）が冷えている症状や脇腹が張って痛む、嘔吐、倦怠感、女性の血気の不調などに用いられています。
中国での構成は白芷、枳壳、麻黄、苍术、干姜、桔梗、厚朴、甘草、茯苓、当归、肉桂、川芎、芍药、半夏、陈皮となります。
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