龍胆瀉肝湯( りゅうたんしゃかんとう )
この漢方薬は下半身の諸炎症で、充血、腫脹、疼痛を伴っているものに用います。
即ち、尿道炎、膀胱炎、帯下、子宮内膜炎など、現代医薬では抗生物質が用いられる下焦(骨盤内臓器)の炎症の人に本方が適用されます。
当帰4.0 地黄5.0 木通3.0 おうごん3.0 沢瀉3.0 車前子3.0
龍胆1.0 山梔子1.0 甘草1.0
比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の諸症=排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ。
【使用のポイント】
● 経路上,肝経の炎症に用います。
● 骨盤内臓器、器管の炎症に用います。
● 陰部掻痒、陰部湿疹、トリコモナス、膣炎など陰部の炎症に用います。
● 小便が赤渋し、排尿時疼痛のひどいものに用います。
● 血尿があり、または尿が濁る尿道炎、膀胱炎に用います。
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